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HD-PLCアライアンス

HD-PLCアライアンス、第一回総会を開催

2008年7月18日、「HD-PLCアライアンス」の第一回総会が福岡市博多区のパナソニック コミュニケーションズ本社で行われた。「HD-PLC」の普及と互換性向上を推進する企業が集まる同団体にとって、発足後初めての総会となった。

小林会長による2007年の活動総括、今後の計画説明で第一回総会はスタート

小林会長による2007年の活動総括、今後の計画説明で第一回総会はスタート

総会ではまず参加者全員で「HD-PLC」機器の動作を検証する設備である「検証ハウス」を見学したあと、会議室に場所を移して議事を進行した。最初にHD-PLCアライアンスの小林英次会長が、2007年9月の発足以後に行われた活動の総括や今後の活動予定を説明した。

総会の中で小林会長は、環境負荷を抑えながらどこでもネットワークにつながる社会を実現する「グリーンユビキタス」に、従来にも増して強力に取り組むことを強調した。具体例としては、LANケーブルを600m削減することができた中学校への「HD-PLC」導入事例を挙げた。これは、CO2の削減量では27.6kgにのぼり、サッカーボールの大きさに換算すると2760個分に相当するという。また、海外の刑務所とスキー場で「HD-PLC」が採用されたことなど、新たな分野への応用が拡大しつつあることを紹介した。刑務所はセキュリティ上、ネットワーク敷設を進めることが難しいが、「HD-PLC」により既存の電力線を使ってネットワークカメラを利用できるようになったという。またスキー場では、ふもとに居ながら頂上付近の様子を確認できるカメラを、新たな工事なしに設置できたことなどを紹介した。

技術セミナーで説明する井形アライアンス技術WGリーダー

技術セミナーで説明する
井形アライアンス技術WGリーダー

そのほか国際標準化に向けた活動として、PLC(Power Line Communication)規格の標準化を進める米IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers:電気電子技術者協会)での活動状況や、7月10日には中国のIT系業界団体IGRS(Intelligent Grouping and Resource Sharing)と提携したことを説明した。IGRSは中国のコンピューターメーカーや家電メーカーなど113社が加盟する団体で、HD-PLCアライアンスは同団体との提携により、「中国は『HD-PLC』が標準規格となるよう活動を推進する」(小林会長)という。

またHD-PLCアライアンスには、アダプターなど対応機器を開発販売するメーカー企業だけでなく、住宅業界や電設業界など異業種からも関心が寄せられている。これを受けて、新たな会員開拓を行っていく事が提案された。

懇談会で、意見交換する参加者達

懇談会で、意見交換する参加者達

議事の後には技術セミナーとして、HD-PLCアライアンスの技術ワーキンググループ・リーダーである井形 裕司氏が、「HD-PLC」では重要な意味を持つノイズ対策などについて最新の技術情報を解説。「HD-PLC」を組み込んだ機器の開発支援体制や、検証ハウスで予定している今後の実験計画など具体的に説明した。総会の最後には懇親会も開催し、参加した各社の担当者は互いに意見交換しながら新しいビジネスのヒントを得ていたようだ。

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