HD-PLCアライアンスは2008年9月30日(火)~10月4日(土)、千葉市の幕張メッセで行われたITとエレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2008」に多彩な機器、サービスを出展した。薄型テレビや無停電電源装置などにも「HD-PLC」対応アダプターを組み込んだ機器が登場したほか、モジュールや測定器なども展示された。「HD-PLC」関連のビジネス参入を目指す企業の動きも活発になり、「HD-PLC」への注目がユーザーだけでなく業界の中でも高まっていることを裏付けた。
1. 電気自動車もホームネットワークにつながる

メインステージでは「HD-PLC」の使いやすさや環境に配慮した「グリーンユビキタス」を掲げたプレゼンテーションのほか、電気自動車もホームネットワークにつながる例を展示。実際の電気自動車を使って、車載カメラからの映像を家庭内のドアホンで見たり、屋外のコンセントを勝手に使われた場合に警告音を発するなど、認証機能にも応用できる例を紹介した。
2. 使用電力をリアルタイムで表示

「HD-PLC」が掲げる「グリーンユビキタス」を具体化したシステム例として、「省エネ電力モニタリングシステム」と「省エネLED街灯コントロール」を展示。「省エネLED街灯コントロールシステム」はPLCを使って、街灯をネットワーク化するもの。省エネ電力モニタリングシステムは「グリーン東大プロジェクト」で実際に使われているもので、各機器の使用電力を「HD-PLC」を使ってリアルタイムで収集してグラフなどでユーザーに伝える。
3.ビル内の電力制御にPLCを応用

シンセー電機は、電力メーター付ブレーカー及び制御機器をPLCでつなぎ、蛍光灯やエアコンなどを遠隔操作することで、省エネや電力管理を図るシステムを出展。新規設備はもとより、既存システムでも外付け機器を追加することで、制御・管理が可能という。
4. テレビが家庭のハブに

日本ビクターはPLCアダプターを内蔵した薄型テレビを出展。背面にはネットワークの端子があり、パソコンをつなげばテレビを介してインターネットに接続することができ、テレビの大画面でインターネットを利用できる。テレビを家庭のネットワークのハブにしようというものだ。
5. DVD映像を別の部屋のデジタルテレビで

オーディオ関連の出展も相次いだ。PLCアダプターを内蔵したセットトップボックスなどのほか、米Audiovoxは「HD-PLC」とHDMI注)の変換器を出展。デジタルテレビなどの接続に使われるHDMIはケーブル長に制限があるため、プレーヤーの映像を離れたところにあるテレビに映し出すのが難しい。しかしこの変換器でいったんインターネット用のデータ形式に変換して「HD-PLC」で電力線経由で送り、それを変換器で受けて再度HDMIに変換することで、プレーヤーの映像を離れた場所にあるテレビで見ることが可能になるという。
注)HDMI(High-Definition Multimedia Interface):デジタル化された映像や音声などの信号を1本のケーブルで送るための規格。最近のAV機器ではHDMI端子を装備している場合が多い。1本のケーブルで接続できるため配線がすっきりするのもメリット
6. 携帯電話で窓の開閉を操作

三協立山アルミは携帯電話で窓の開閉操作を行う様子をデモ。開発中のWebサーバー機能内蔵アダプターを利用したもので、「HD-PLC」によるネットワークを介して窓の状態を携帯電話の画面で確認し、開閉操作を行うことができる。
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