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国際標準化で広がるPLCのビジネスチャンス

2009年1月に米国で開催された世界最大の家電/エレクトロニクス製品の展示会「2009 International Consumer Electronics Show」(CES)。通信やAV関連のメーカーが出展するエリアを中心に、参加者からは高い関心が集まった。

中でも注目度が高かったのが、CES開幕直前に、提案していたPLC技術がIEEE P1901(IEEE:米国電気電子学会)においてPLC標準規格のベースライン技術方式のひとつとして承認されたことを発表したHD-PLCアライアンスのブース。HD-PLCアライアンスは、国際標準の規格作りを主導するIEEE P1901が、2009年末にかけてとりまとめる計画のPLCの新しい標準規格に、「HD-PLC」の通信方式を採用するとともに、他のPLC技術との共存が可能になることを発表している。

「HD-PLC」の通信方式を標準規格でも踏襲

「次世代の規格では、現在のPLC製品との互換性やPLCの規格の違いなどを、ユーザーが気にする必要がなくなります。このため多くのメーカーが、新しいビジネス開発のチャンスになるととらえたのでしょう」。HD-PLCアライアンスの小林英次会長は、CESでの注目の高さの理由をそう分析する。

現状のPLCでは、異なるPLC規格の機器間ではデータをやりとりできない。しかし今回IEEE P1901で承認された規格では、異なる規格を相互に認証する仕組みを設けている。「規格の違いの問題は、業界内でも『今後も並立したまま共存することは難しい』と見る向きもあったようです。しかし今回IEEE P1901で承認された標準規格は異なる規格の共存を可能にするので、PLCを応用した多彩な製品やサービス、つまり新しいアプリケーションを生む存在になり得ると業界に再認識されたと思われます」(小林会長)。

HD-PLCアライアンスの小林英次会長

HD-PLCアライアンスの小林英次会長
「国際標準化でPLCが新しいアプリケーションの基盤になります」

加えて今回承認された標準規格には、「HD-PLC」の通信方式である「WaveletOFDM」を踏襲することも明記された。つまり、他のPLC規格が混在する環境でも使用可能になるうえに、現在の「HD-PLC」対応機器が将来においても引き続き使えることを意味する。「HD-PLCでこれまで培ってきたユーザーや技術者のノウハウが、今後さらに横展開しやすくなります。ユーザーのメリットだけでなく、メーカーなどのビジネスチャンスも、一気に世界に広がる可能性があるのです」(小林会長)。

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